カラタネオガタマ(モクレン科) Michelia figo

 あまり聞き慣れない名前かも知れない。

 この木は常緑で、濃い緑の葉を持ち黄色い花は見栄えがしないのだが、バナナの香りがする。5月の雨上がりなど、玄関の方までふわりと漂ってくる香りがなんともいえなかった。

 ほんもののバナナより爽やかな香りで嫌みがないため、小さかった子供達も鼻を上に向けてひたすらクンクン、この木の回りを足踏みしながら匂いを吸い込んでいた。

 ただ残念なことに、庭の南西にあったために西の花壇に大きな日陰を作ってしまい、香りは欲しいが陽も欲しいという我がままな悩みを抱えていた。

 モクレン系は移植が難しいこともあり心配ではあったが、一昨年に植木やさんの大決心で南側に移してもらった。幸い元気に根付いたようで、今まさに蕾が微かな芳香を放ち始めている。きっと塀の外を歩く人が、この香りを楽しんでくれることだろう。それとも、ここの家はいつもバナナを庭に捨てているのだと思うだろうか。[2000.5.7]

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 また1年が過ぎて、良い香りをただよわせている。根付いたようすが、葉の茂り具合でわかる。よかった!
 先日、夜に友人がきて、帰り際にこの香りを御披露しようとこの木の近くに連れていったが、まるでにおわない。

「お日さまの光がなくっちゃ香らないんだね」そうか昆虫が眠る夜には香りまで休むのか。[2001.5.15]

 今年はより一層良い香りをまいている。夕方にも良く香る。[2002.5.3] [写真2002.5.11]