サルスベリ (ミソハギ科) Lagerstroemia indica L.

 

 ここに移したのは数年前。この家に来てからは15年にはなるだろう。去年はさされるといつまでもチクチクする虫が付いて、植木屋さんに薬を撒いてもらったけれど、その他はほったらかし。

 家の花は木でも草でも他所より遅く咲き出す。だから、近所を歩いていて咲いている花を見てから、自宅の蕾みが膨らみ出しているのに気付く。私は毎年夏になると、屋外のプールに行っていた。プール脇に何本か植えてあって、花の重みで水辺近くに垂れ下がって、水の中からそれをみるのが楽しかった。

 この木を始めて知ったのは中学生の頃、近くの園芸学校に幹がつるつるしている木があって「さるすべり」と書いてあった。親戚の誰かが、「猿でもつるつるすべって登りにくいんだ」とまことしやかな説明をしてくれたっけ。それからもそこを通る度に、幹を触ってみたけれど、妙なことにこの木に花の咲くのを見たことはなかった。

 もうひとつ、葉が落ちるとほとんどの家で、この木の先端をこぶしのよう切り詰めてしまう。確かに、春になるとそこからにょきにょき枝が出てきて見事にベールを纏ってしまい、その先端にたわわに花をつけるけれど、ちょっと見苦しい。我が家の瘤も大きくなりだしている。今年の秋にはその先も少し残して、日陰ができるようにしてもらおう。

 ああ、これからもっともっと、花の重みで枝がしなってくる。あんまり重そうで支えてやりたくなってしまう。 [2000. 7.31]



花の重さで枝が垂れてきている。
[2000.8.28]

今年も見事に咲きました。

 春には、大きく枝を広げられるように拳のできない形に切り詰めてもらいました。

[2001.10]