ツユクサ科  Commeliaceae
Tradescantia

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Tradescantia zebrina pendula

 トラカン(トラデスカンチア)との付き合いは長い。25年程も前、まだ狭いアパート暮しの頃、室内はもちろんベランダにさえもロクに陽があたらず、こんな観葉植物しか育てられなかった。特殊な蛍光灯を取り付けてセントポーリアをたくさん育てるかたわら、家に置いていたのがトラカン。シロスジハカタツユクサとムラサキゴテン(Setcreasea purpurea)を持っていたように思うが、両方共、室内に置きさえすれば楽に育てる事ができた。日当たりが悪いのでひ弱に育ち、節と節の間が伸びてちょっとだらしなく、それでも華奢な魅力があった。

だが、庭付きの家に越してくると生活の規模が大きく変化。犬も子供も泥んこだらけになる大騒ぎの毎日で、こんな華奢な植物とは付き合っていられなくなった。したがって、いつの間にか消え失せ、その後は長年見向きもしなかった。

ところが、数年前にカナダのブッチャートガーデンでトラカンを見事に丸くハンギングバスケットにしているのを見て感動し、この草を見直した。なかなかいい。それなのに、帰国後どうも買う気になれない。水に差しておきさえすればすぐに発根して、いくらでも増やせるのにお金を出して買うなんて、どうしても納得がいかなかったのだ。

そして一昨年のある日、裏のアパートの外にころがして(捨てて)あるのを見つけた!2週間程そのままにして観察、数本切り取って水に差した。それからも様子を見続け、もうそれ以上置いておくと寒さに枯れそうになるまで待って、ある日とうとうその鉢を我が家に避難させた。見殺しにするのは可哀想だった。拾われた「子」は、面白みのない緑一色の種類である。(写真の脇にちょっと見える)

これがきっかけとなって、シマフムラサキツユクサなのだろうか、写真正面のものをついに買った!葉の裏と縁が濃い赤紫で美しいので、裏も見えるような使いかたをしてやりたい。両方共、外でほったらかして、必要な時に切り取って寄せ植えなどのあしらいに重宝した。やがて秋も深まり....

千葉の実家に行く途中、バスの中からムラサキゴテン(T. pallida)を露地植している家があって、一年中いつでも元気に育っている。もう何年も通る度に見ている。トラカンを出しっ放しにしている家もどこかで見かけたことがある。それで、思いきって実験をすることにした。一部を取り入れ、残りは出しっ放しにしたのだ。そして、見事全滅!他の植物の葉陰になっている、ほんの一部がかすかに生き残っているだけ。やはりこの地は山沿いで、温度は低いのだろうか。でも、車で15分程の所でブライダルベールを塀の足下に直植えをして育てている人もいるから、あらゆる場所はすべて違う条件になるのだろうが。

ま、とにかく長い付き合いのトラカンさんである。よほどひどい扱いをしなければなくならないはずだから、毎年一部を室内に取り入れて保持したいと思っている。[2002.1.12]

 正式名が分かって、上の文章を一部修正した。とても元気に寄せ植えのあちこちに重宝している。日当たりの良い方が節の間がつまり、紫の色もくっきりでてくる。[2002.7.22]
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Tradescantia fluminensis
Common name: green wandering Jew

 ちぎれたり折れたり、半端になっても捨てることのできない植物を差し込めるような、「ミズゴケ避難所」を作ってある。ここで生き延びるものあり、枯死するものあり、そして中には、こんな可憐な花を咲かせるものあり。そう、10年以上も前に拾った株の子孫がこうして花を咲かせている。そんなこと当たり前、と言えばそうだけれど、やっぱり「よかったね」。[2002.5.7]

 上記のzebrinaを調べるためにネット検索をしていたら面白いことがわかった。フロリダのような、暖かいところでは、繁殖しすぎる問題児らしい。厚い毛布のようにびっしり層をなして生長するので、自然界では若木の生長を阻害してしまうらしい。だから、ちょっとした切れ端でも、森の中に捨てたりしないようにとのこと。また、茎は簡単に折れて水に流されるので、水辺には植えないようにとの注意まである。

 水が好きで、日当たりが良ければきれいに生長するらしいので、プラスティックのポットに植えてベランダに置いてみようかな。[2002.7.22]