キク Chrysanthemum 
キク科 [COMPOSITAE]

 

 はて、どこでどうしてこの菊が我が家にあるのだろうか。

 庭を持て余している頃、もう5年以上は前になる、小菊の種を芝生と犬ばしりの境に撒いたらたくさん芽がでて、どれも元気に育った。陽さえ当たれば荒れ地でもいいんだなあと、強い印象を受けたことを記憶している。

 その後、中途半端な場所であったし、咲き終わりの頃には始末に終えなくなった事も手伝って、あちらこちらに移動した。その一部が西の木陰にちょこんと生き残っているのだと思う。それにしてもこんな愛らしい色ではなかったような....

 ある時のこと、私はこの小菊が気に入っていたので仕事先の知人に持って行ってあげた。すると、「ありがとう、ちょうど仏様にいいわ」と言われてギクッとした。そうか、菊といえば仏様なのかあ。

 そういえば、こんなこともあった。お彼岸の頃、ある外人を我が家のお茶によんだらお墓用に売っている花束を抱えてやってきた。一瞬たじろいだが、にこやかな相手の顔を見れば他意のない事は歴然としている。その場でテーブルに生けた楽しい思い出。

 私は、菊の香りが大好き。それに、こんな可愛いんですもの、仏様だけでなく私達の居間に生けたって構わないと思う。たしかオレンジが多かったように記憶しているが、私の好きな色だけ生き残ったのかしらん。[2001.11.1]