フリティラリア Fritillaria
ユリ科
 

Fritillaria meleagris

 この花を初めてみたのはもう20年以上も前の事、遠い北の国でのことだった。こんな面白い花があるなんて、やはりお国変わればなんとやら、と思っていた。

 近ごろは日本にもやってきて手に入るようになっているらしいが、説明を読むとなんとも面倒そう。日本の暑さに弱いので、花が終わったら掘り上げてウンヌン。そんな面倒なものは端から諦めていた。

 ところが、イギリスの友人が昨年球根を送ってくれたひ弱そうな茎がひょろりと伸びて小さな花を付けた。そして、今年はクリスマスローズなどが植わっているハナミズキの下から、何株かがもっと大きくなって帰ってきた。南花壇に植えたものは日当たりが良すぎたのか、私がかき混ぜてしまったのか、消息なし。

 こうして帰って来ると可愛くなる。かき混ぜないように、あとで目印を土に埋めておこう。[2002.3.29]

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 今年も2種類、帰ってきた![2003.4.7]

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 今、ひょろりと葉が出て来ている。嬉しくて嬉しくて、またなつかしくもあり、ちょっとこの花について調べてみた。一般には、Guinea-hen flowerとかSnake headとか呼ばれているが、スウェーデンでは「王様の牧草地に咲くユリKungsangslilja」というシャレた名前が付いている。1654年にオランダから持ち帰って育てたのが始まりで、珍重されたのだろう。ちょっと湿り気のある野原を好むとか。遠いアジアの端にある日本の、それも乾燥しきった土の中から、突然にょっきり頭をもたげる様は、確かに蛇を思わせるかも知れないが、花が咲けばエレガント。花は昼の姿で夜の間は妖精に変身する王様の敷地内の生き物なのかもしれない。誰だ!Pippiバアチャンの庭にはふさわしくないなどと言っているのは![2004.3.17]