そう、メジロである。
のんびりコーヒーを片手に書斎に入ると、何かが窓に当たる音がした。まさか、誰かが塀の外から物を投げたのか!それにしては、軽やかな音。
近づいてみると、窓の一カ所が濡れている。もっと近づくと、それだけではない。細かな毛が付いているのである。まさか...
嫌な予感に、窓の下を見ると、この写真である。口から水がでている。サンダルを履いて近くに行くと、かすかに動いている。あ〜もうだめだ〜!しばし心を落ち着けて、白い手袋をはめ、シーツの切れ端を用意し、さて庭のどこに葬ったものか、生きていたら獣医さんのところへ持ち込もうか、と考える。だが、かつて獣医さんが愚痴をこぼしていたことを思い出す。「子供達が何でも持ち込むから、一銭の金にもならないのに忙しくなって困るよ。」でもなあ...などと、思案しながら再び外に出た。庭を楽しめるのは幸せだが、これが嫌なんだよな〜。かつて、雀の死骸があったことも...。ほんの数分の間に様々なことが頭を過る。
再び近づいて、そっと体をかがめると、... このメジロが、スーと飛び立ったのである。目で追うと、一旦ハナミズキの中に入り、そこから塀の上に止まりきょろきょろあたりを見回している。それから、高く飛び去っていった。ほんの一瞬のできごとであっけにとられた。 それにしても、ああ良かった!良かったよかった。
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