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 Garden Diary2004 'May' - Part 2 
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17日 骨折り損のくたびれもうけ・黄色のオダマキ

 今の時期、庭に出るのが楽しくなる理由のひとつに花の香りがある。ミカン、カラタネオガタマ、そこにセンダンが加わった。センダンの香りはかすかであるが、風向きによってふわりと香る。

 と、良い気分にはなったものの、どうにも困ったことが起きている。昨年の春だったろうか、冬に芝生が枯れると寂しいので、洋芝の種を撒いた。種の種類が悪かったのか、その株がなんとも逞しい。青くなってきた和芝の中で、一段と緑濃く太い葉、しかも伸びるのが早いので、濃い緑の島となって見苦しい。そこで、一念発起して抜く事にした。だが、抜けない抜けない、鎌で周囲から攻めて10株くらい抜いたろうか。「もうヤーメタ」と腰を上げると、ぽこぽこと黒い土が島のように点在している。まるで自分が遊んだ足跡を残したように見えた。

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 もうひとつ、塀の外のナガミノヒナゲシが咲き終わり種ばかりになったので、夕方になって抜く事にした。コンポスターにはとても入れられない、家中にこの種をばらまくことになったら大事だもの。で、大判のビニール袋を持って外に出た。かなり根が張っていて、やはりヨッコラショッの連続となった。南に面した一列を抜いたら袋は満杯、かなりの重さになった。作業の最中、前の家の奥さんに声をかけられた、「はりきってるね〜!」。蒸し暑かったのでランニング姿だったからだろう。これを良いチャンスと、通りを渡ってお願いをした。照れくさいなどと言ってられない、下心があったのだ。この家には黄色のオダマキがあってそれがとてもきれい、よだれが出てくるほど。そこで、種ができたら分けてもらえないだろうかと持ちかけた。すると、ふたつ返事で引き受けてくれた。近くで見れば、ほかにも2種類ある。「ン?種はゼンブゼンブ頂戴ね!」

 作業が終わって、急いで夕飯の支度をしていると、門のチャイムがなる。出て行くと、前の奥さんがオダマキを差し出した。どうやら大株の根を切って持ってきてくれたらしい。根付くだろうか?日の暮れた庭をしばらくウロウロした結果、ここに植えてみた。可愛いでしょう?美しいでしょう?

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18日 シロヤマブキ、イヌコリヤナギ、そして大きな石を掘り当てた〜!

 昨日の昼近く、突然植木屋さんがやってきた。「今行ってきたんだけど、だめになっちゃったよ。パテントをとるからしばらく売らないそうだよ。」と言う。お願いしてあった、斑入りのシャラ(ナツツバキ)のことである。加えて、パテントを取ると値段がすごく高くなるし、斑入りよりも普通の方が飽きがこないという。とにかくちょっと考えさせてもらうことにした。

 代わりにどんな木を植えたものか、その日は当然、頭の中が忙しい。親しい友がお茶に誘ってくれてもそれどころじゃないのだ。庭を眺めつ本の写真を見つつ、時が過ぎる。欲しいと思う品は手に入りにくい。そこで、ふと考えた。サツキやキンモクセイがなくなって、左からは柿の木、右からは常緑のカラタネオガタマが、両方から少しずつ枝を伸ばしている。無理にこの空間を背丈のある木で埋めなくても良いのではないか?

 実は、毎日のように車で通過する道にできたお好み焼き屋の植え込みにイヌコリヤナギの「ハクロニシキ」があって、今枝を伸ばしてとてもきれいである。去年植えたばかりの時から見ているのだが、とても良い木である。これを植えたらどうだろうか?高さは2メートル以内で押さえ、ちょびっと塀の外に頭がでる高さがちょうど良いだろう。そう思って、翌日(今日)は朝一番であきる野まで出かける事にした。先日この苗が販売されているのを見ていたから。

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 そして今日、予定通りファーマーズセンターに行った。車で10分の距離である。もちろん場所は覚えている、さっと良さそうな鉢を選ぶのに1分とかからない、せっかくだから他の植木も見てみよう。

 ここに書かなかったが、先日、煙の木を再び買い求めている。その店には赤葉しかなかったので、緑の葉の方も欲しいと思っていた矢先、車で向かう途中で2メートルほどに生長したこの木を見てしまった。一昨年に求めた株はどうしてあんなにウドンコ病に取り付かれてしまったのだろうか、買った店にあった売れ残りも病んでいたから、病気付きで買ってしまったのだろうが。ニャロメ!ワタシモホシイ!である。が、ファーマーズセンターにはなかった、その代わりシロヤマブキの大株を奥の方に見つけた。長い事売れずにいたのではなかろうか、価格は2000円、お買い得だと思った。で、担当の人に掘りあげてもらい、2本をそれぞれ包んでもらった。

 雨がすぐにでも振り出しそうな気配、帰宅後すぐに長靴をはき庭に出た。いや大仕事の前である、力付けにアイスをひとつと甘酒を飲んだ。植える場所を睨みながら、ペロペロ、ゴクゴクと。

 シャラ用に掘った穴は、もう役立たない。2本となると場所が変わるから、掘り直しである。例によって大きなシャベルとツルハシで掘りすすめると...ぶつかった、大きな大きな石である。元あった土台の一部だろう、とても私の手におえる代物ではない。平らな石の面を恨めしげに眺めた後、とうとう諦めて植木屋さんに助けを求めた。あいにく彼は留守、でも午後は手が空いているから話しておいてくれると奥さんが言ってくださった。私は昼を挟んで用があったが、大急ぎで1時ちょっと過ぎに戻ると、果たしてすでに彼の車がある。そして、上の写真にある石を埋めているところだった。縦80センチ弱、横50センチ、厚みは15センチ程ある石をここまで運んだとは!もう70近い彼がである!

 さすがは植木屋さん、捨てる場所にも困る代物を、きちんと収めてしまった。作業が終わって安く買った自慢をすると、「へえ〜、そんなに払ったの」と言われてしまった。照れくさくなって、去年頂戴したヒカゲツツジが蕾を持っているところに案内して話題を逸らした。黄色い花が咲くだろうとのこと、楽しみである。

 彼が帰る頃には雨足が強くなってきた、台風2号が関東に来るのだろうか?植えた木の枝が茂ってきたら、足下に何を植えようか?楽しみ、楽しみ...遊びの続きができる。

23日 涙の決断

 一昨年、南に移動してもらったソヨゴの元気がない。新芽がところどころに出てはいるものの、黒く斑点がついてそのうち散るであろう葉がたくさんある。玄関前の雄のソヨゴは元気にたくさんの花芽をつけているというのに。このすぐ前にあった、ナツツバキが2年前に枯れ、去年同じところに植えたサンゴミズキも枯れている。土のなかに変な虫でもいるのだろう。植木屋さんの指示通りオルトランを根元に撒いているのに。すぐ近くにあるアセビも元気がない。また、ちょっと離れた所、南に向いた居間のすぐ前にあるサルスベリの若い枝がちぎれて落ちてくる。昨日の朝、落ちている枝を取り上げると黒い毛のある毛虫が付いていた。ドクガの一種だと思う。これでは、私の手に負えかねる。植木屋さんに助けを求めたのだが、彼の予定は一日中詰まっていた。

 そして、今朝、7時半に玄関のチャイムが鳴った。彼が一式の道具を持ってきてくれたのだ。私に取っては救世主である。相談の結果、庭全体に一度薬を撒こうということになった。仕方がない。やむおえない。彼が薬を調合している間に、急いでイチゴの鉢を家の中に入れ、(今年一番に原っぱで捕獲してきた)ベランダのてんとう虫を屋上に避難させた。

 早い早い、モーターの音がしたかと思うと、猛烈な勢いで木のてっぺんまで霧が吹き出す。あっという間に散霧は終えてしまった。

 こんなに大々的に薬を散布してもらったのは初めてである。町会の散布も断ってきていたのだが、愛するソヨゴをなんとか助けたいし、居間のすぐ前のしょっちゅう出入りするところのサルスベリにドクガがいっぱいでは、早晩私は刺されてひどい目に会うだろう。

 「この薬は2週間しか効かないよ、日本のだからね」と言って植木屋さんは帰っていった。今まで、毎日のように庭に出ていても、まだひどい虫さされに会った事はない。幸いと言えばそうだが、アレルギー体質の私が毒の強い虫に刺されたらひどいことになるだろう。

 ちょっとした決断の日であった。夕方、雨の止み間に庭にでると、エゾエノキの下に動かないアリがたくさん散らばっていた。

28日 球根掘り

 

 これはなんでしょうか?ひょっこり生えてきたイネ科らしき雑草なのだが、穂の部分がとてもきれい。

 サルスベリの下で毎年咲くヒヤシンスの葉がやっと終わりに近づいたので、思い切って彫り上げることにした。ここには、たくさんの植物が密集しているので、長年諦めていたのだが、先月隣にあったギボウシを掘り上げている。年々増え続けている球根がびっしりあって、そこにシュウメイギク、ホトトギス、サルスベリの根がからまっている。随分とだめにしたが、いくつかは無傷で掘り上げることができた。そして、空いたところに、日陰にあって花を咲かせたことのないサツキを植え変えてみた。

 コルチカムの葉はまだ青々としている。去年差し上げる約束をしたKさんにはもう少し待ってもらわなくては。

 薬を撒いてもらってから蚊がいなくなり、安心して(虫よけ防備もなしに)庭仕事をしている!複雑な気持ちである。

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