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15日

 そう、ネジバナである。芝生のあちらこちらから生えているので、芝刈りができない。

 この時期になると毎年、家の中の片付けをしたり、窓ふきをすることが多い。外がどんよりしていて家の中もすすけていると気が滅入るからかもしれない。雨の止み間にエゾエノキの状態を観察する。アブラムシに養分を吸い尽された葉が、枯れて落ちている。

 至る所にテントウムシの成虫幼虫がいるのは相変わらずだが、今日は幼虫に食い付いている幼虫を見てしまった。けんかなのだろうか。しばらく食い付いて一方は丸くなって動かない。そのうち、よろよろと勝者が動きだした。そちらもあまり元気とはいえない様子。どこの世界も、同類が過密状態になると争いが起きるのだろうか?

 でも、こうしてまとめてテントウムシを飼っていると便利なことがある。暫くトウガラシニンニク入りの木酢液の噴霧をサボっていたら、バラの新芽にアブラムシがまとまって付いていた。そこで、テントウムシの幼虫を一匹を持っていくと、翌日にはきれいに食べ尽していた。餌がなくなったら、「ごくろうさん」ということで、元の場所に戻せば良い。

 

 居間の窓辺を掃除して、すっきりした棚にアジサイを生けてみた。 

16日 テントウムシの交尾と蛹になる所を観察。

 子供が逆立ちを練習するとき、両手を床に置いて両足でぴょんぴょん跳ね上がる、ちょうどそんな動作を幼虫が繰り返す。すくなくとも15分は続いて、やがて丸くなって蛹として動かなくなった。

 ちょっと草むしりをした後、部屋の中から庭を眺めると、ソヨゴにヤマノイモのようなツルが巻き付いている。慌ててサンダルを突っかけ、むしりに行くと、ちいさな刺がたくさん生えていた。イテテイテテと思ったが、無理をして根元近くから引きちぎる。すぐ近くに足長バチが飛んでいたので恐かった。さあて、コリャ一体何なのだろうか?ヤマノイモやオニドコロの仲間だと思うのだが、図鑑に見当たらない。

 門のすぐ脇にあるクスノキの下には、たくさん黒い粒が落ちている。アゲハの幼虫がたくさんいるのだろうが、見上げても何もみえないし、食べられた葉すら見当たらない。これだけ大きな木ならば、数十匹いた所でビクともしない。

 「くつろぎの庭」だもの、できる限り自然のバランスに逆らわずに育んでいきたい。アブラムシだって、ハバチだって、完璧に駆除しようなんて思っていない。株や木が傷められすぎなければ我慢する。要はバランスなのである。

 ベランダのイチゴに居たテントウムシの幼虫達は、大人になって飛んで行ってしまったらしい。最後のが今蛹になって動かない。そろそろバランスがくずれてアブラムシが目立ち出した。そしたら、ちょこちょこ動くアリに混じって、小さな幼虫がベランダの縁を歩いている。「おやおや、あんたどうやってここに来たの?風に乗って来たのかな?」そっと摘んで、一番餌のある鉢に移動してやった。ここまでくれば、私に庭にテントウムシは常住してくれるのだろうか?物陰で冬を越してくれるのだろうか?

19日 梅雨本番

 テッポウユリ、今年は2本になり、もっと右にももう1本ある。良い香りがするので、切り花にして楽しみたいのだが、切れない。手前にあるアセビに隠れていたので、アセビを切り詰めた。右にある方のユリは、来年になると株立ちのサンゴミズキの陰になるだろう。スクリーン効果といって、前の植物の合間に見えるのを楽しむ方もあるのだが、どの程度になるものか。庭は毎年変化する。今は、後ろのシマススキが良い背景になると、気に入ってる。

ネジバナが次々と花穂をもたげてくる。今までもネジバナは生えていたのだが、すぐに花の時期は終わって、今頃は芝を刈っている。今年は、このままでいくと、かなり芝が伸びてしまうことになる。はて、どうしたものか?

 右はオミナエシ。脇から出た子株から、もう花が咲いている。親株には、かろうじて蕾が見える程度。秋の花なのに...。

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 人は忘れる、「産みの苦しみを忘れるから次の子供を産めるのだ」と母が言っていたのを思い出す。ここで私は、何を言いたいのか?

 生きているだけで重苦しいこの季節に、虫に傷めつけられた草花を見つけたり、新聞を取りに行けば、雨水をたっぷり乗せてのたうち回るアイビーから、ざんぶりと水をかけられる。蚊のみならず虫の天国でもある我が庭、出陣の時には防備が欠かせない。帽子・首に手ぬぐい・割烹着・手袋・そして長靴。剪定鋏でパチパチ始めればすぐに汗がでる。重い体がずんずん沈み始める。ズルッタラズルッタラ、長靴をひきずりながら、途方に暮れる。ヤマノイモやオニドコロが、木の上の方にまでまつわり付いている。切ったツルや枝を透明袋に詰めながら、今年も乗り切れるのだろうかと不安になる。

 下を見れば,アジュガに白い粉が付いている。ウドンコ病である。これが嫌で、去年はほとんど抜き取ったのに、何時の間にやら至る所にランナーを伸ばしていた。銅葉で見た目にも良いので、増えるのは良いのだが、困ったものだ。殺菌剤を噴霧する。ヤレヤレ.... シンドイナ〜。

 だが、忘れる。シャワーを浴びて掃除したばかりの窓ガラスから庭を眺めれば、もうご機嫌。ユリがたっくさん蕾をつけている。アセビが邪魔しているのに気付けば、タンクトップのまま、飲みかけのコーヒーを置いて、鋏を手に庭に飛び出ている。手を洗って、今度は書斎の窓から庭を眺める。おやおや、シモツケが花を咲かせている。周りに生えているレモンバームやタデで見えないじゃないの。タデは好きなので、抜かずに育てることが多いのだ。見ちゃいられない!庭に飛び出す。ネジバナを踏まないように、慎重に。帽子もかぶらず、書斎の鉛筆立てから鋏を抜いて、何が何やらこんがらかった草の頭を切り取ってみる。手は泥だらけ、足は痒い痒い。

 今年もなんとかなるさ。面白そうな釣り鉢は、玄関に置こうかな、何を植えようかな?きついこと、つらい事は忘れるから、性懲りなく次の楽しみを追い求める。

22日 真夏のように暑く、晴天が続く。芝刈り。

 昨夕は、からからに乾いた庭にたっぷりホースで水やりをした。いつもいつも虫の事で恐縮だが、エゾエノキに、下から水を散布してみた。気のせいか、水の届いたところのアブラムシが減ってきれいになったよう。テントウムシの幼虫さんたちも洗い飛ばしてしまったのかもしれないが、木の下は、例年通り黒くなり始めているので、悲しいのである。

 今朝いつものように、木の下の行くと、たくさんの様々な模様の成虫テントウムシがいた。はっとしたことは、きれいな緑色の蜘蛛につかまった大きな蠅。蜘蛛は葉の上で、葉の縁から足だけが見えている。葉裏にいる蠅をひきずり上げようとしていた。その他にも、ハチやカマキリもいて、1本の木は様々な昆虫の住処となっている。どうして薬など撒くことができようか。

 夕方、背丈の伸び過ぎたメドウセージを移した。空いたところにプルンバーゴ(ルリマツリ)と斑入りのシランを植えてみる。少しずつだが、冬に取り入れなくてはいけない植物と上手に付き合う方法も分かって来た。秋になったら掘り上げて軒下に移したり、室内に入れるものは、秋に挿し木をして保存すれば良い。軒下での越冬では、春になってからの回復が遅すぎて花が楽しめなくなるノボタンは、今年は取り込んであげよう。とにかく育てている内に、個々の植物の成長の仕方が分かってくる。

 そして、そして、ついに芝を刈った。蒸し暑い夕方、伸びた芝生は暑苦しい。ネジバナを全て切り取って花瓶に入れ、暗くてあたりが見えなくなる直前、作業を終えた。と同時に雨が降り出した。私は、雨の降り出す直前、どうも庭に出たくなるのだが、気圧の影響でもあるのだろうか?今、ひんやりとした爽やかな風が部屋に入ってきて気持ちが良い。

 銅葉のハイビスカスはもう3年目だが、未だに花を付けない。頂点に蕾のようなものがあるように思えて、切ることができずにいる間に、ひょろひょろと丈ばかりが伸びている。丈の低いものは3本花壇に直植えしてあるが、存在感がない。来年は沢山挿し木をして、丈の低い状態で密に植えてみよう。明日から、梅雨が戻ってくるらしい。

23日 外塀、西側のアイビーをカット。

 早朝、ハナミズキの幹、下の方から出ている小さな枝がウドンコ病になっている。木の下では、大きくなったクリスマスーローズが茂っているので、風通しが悪いからだろう。急いで伸び出た細い枝を切り取り、軽く消毒液を噴霧する。こういった事がある都度、ここは日本、と思い知る。びっしり植えたのでは、風通しが悪く病気を招くことになる。ついでにエゾエノキの下枝も切る。

 そのまま塀の外へ、伸びてバランスを崩しているアイビーのツルをひっぱっては切っていく。雨で葉が洗われた直後でこの作業にはもってこいのチャンス。今にも降り出しそうな空を見上げながら、もう少しもう少しと、西面の作業終える。切ったあとのツルを拾って袋に詰める作業があるので、ポツリポツリと感じ始めたら、即鋏を置いてそっちの仕事に掛からなけらばならない。このスリル感もちょっと良い。本降り直前にぴたりと片付けを終え、物置きのカンヌキを閉めて雨音を聞く快感!

 先祖還りというのだろうか、斑入りアイビーの一部が濃い緑になって、少しずつその部分が増えている。葉もぐんと大きい。斑入り種というのは、人工的に作ったものがほどんどなのだろう、同じ現象を他でも見ている。名前はわからないのだが、いつも通る家の庭に植わっている、斑入り葉の大木がある。とても良い木で四季を通じて楽しめる。が、今年になって、中央に濃い緑の葉のひと固まりを見つけた。あまりに高いところなので、持ち主は切ることができずにいるのだろうか。この木が濃い緑になってしまったらつまらないのに。

 縞ススキのの前のテッポウユリが全開、書斎からその一角を眺めるのが楽しくてたまらない。カメラの修理が早く済みますように。

27日 今年もニューギニア・インパチェンスを購入

 昨年まで植えていた玄関アプローチにはルーと咲かずのクチナシ、そして地面はビンカマニョールで一杯になってしまっている。仕方なく玄関に寄せ植えとして置いた。私はピンクのニュギニアインパチェンスが大好き。冬に室内に取り込めは越冬するらしいのだが、秋になると元気がなくなるまま、枯らしてしまっている。これぞ夏の色、惚れ惚れする。

 おまけに、いつもなら高価で手の出ない、ドラセナ、プテリス、シンゴニウムなどが三鉢500円で売っていた。もう欲しくてたまらない。普通のインパチェンスも別鉢にして、寄せ植えを2鉢作った。今は、玄関を通る度に嬉しくてたまらない。

 実は、目下屋上緑化を思案中である。雨水利用の案が出て、ネットで検索したら、手ごろな値段で蛇口付きの樽がある。直径60センチタカサメートル。早速カレンダーをその大きさに切り抜き、予定の場所に行き、踏み石にしているレンガの移動をした。予定は秋だが、夏の間にレンガの間のBaby's Tears も生長をするだろうから、できれば今がチャンス。そう思ったその日の朝にもう私は地面をほじくり返していた。ヤレヤレ、我ながら付き合いきれないよ、と思う。

 ああ、裏門がもう通り難くなっている。南面のアイビーカットはいつにしようか?

 カードの出し入れ口の金具がはずれた、カメラの修理に5,800円とか。部品は数百円なんですが...と言われたってこっちには選択の余地はない。新品を買うゆとりはなし、とにかく修理を頼んだ。

28日 南面のアイビーをカット、セダムを一部取り除きペパーミントを植える。

 1日どんより曇り空、窓ふきをするかアイビーをカットするか?優先順位とすれば、アイビーだろう、そこで武装をしてズッタラズッタラ(長靴を引きずる音)おばさんになる。アイビーの足下に植えたセダムが花を終えて見苦しく伸びている。たっぷり水分を含んでいてかさばるかさばる。

 ひとつ面白いことがあった。地上30センチ以上の所にカタバミの葉が顔を覗かせている。まるでツル植物の一部かのように、アイビーと絡まり合って丈を伸ばし、ちゃんと陽を浴びている。強くて適応力のあるヤツだなあ、「敵ながらあっぱれ」と感動した。

 作業は、あっけなく1時間半で終了、ステンレスの金たらい4杯分のセダムはコンポストへ、ツルは透明の大袋2つに収まった。片付けてシャワーを浴びて着替えを済ませて、ふと思い付いた。もう抜いて処分をしているペパーミントはどうだろうか?裏門に入る度にちょっと踏んで良い香りがしたら楽しいじゃないか。スペアミントは乾燥に弱いが、ペパーミントは強いから、試して見よう。

 ということで 再び手袋をして、こんどはサンダル履きのまま、ミントの移動を試みた。ところで、スペアミントの方だが、目下2鉢とも何かに食べられて坊主状態。今日小さな幼虫を数匹見つけて処分したが、これはヨトウムシだったのだろうか?葉に小さな穴を開けているのはハムシ、これは、見つけ次第やっつけているが、はて大々的に葉を食べているのは、ヨトウムシの親分だろうか?夜警をせねば...

29日 早朝、ヨトウムシを2匹発見

 1匹は、植木鉢の下に落下していたヤツ、もう1匹はワイヤープランツに身を隠していた。そう言えば、最近面白いことがあった。丸い葉ばかりのワイヤープランツ、これは室内に取り入れたばかりの鉢だったが、その中にどうして細長い葉があるのかと、ひょいとつまんだらシャクトリムシだった!

30日 早朝の庭は爽やかで心地よい。

 シモツケが満開になった。シマススキが左後ろにあり、手前にはキキョウが咲いている。私の好きなピンク・青・白・緑。手前には白とブルーのイソトマ、白のナデシコ。落ち着いた庭が嬉しくなかなか家に入れない。なんて爽やかな朝なのだろう、蝶と一緒に飛びたくなった。

 今シソが美味しい。酢の物にもサラダにも刻んで沢山食べる。沢山食べたくて、夕飯はソバになってしまった。柔らかいワカメ、シソ、ワサビをたっぷり入れて頂く。

  今、「休日菜園の楽しみ」という本を読んでいる。趣味が高じて広い畑を耕す事になってしまったイラストレーターの体験記で、とても面白い。

 そうだっけ、採れたての野菜は美味しいんだっけ。雑草だらけにしようと思っている屋上だが、はて、どうしようか?ちょっとだけ野菜を作れるように、土を深くしてもらおうか?庭は、ひとりではとても持て余すと思う時と、なんとかなるさと思う時があるから、最終決定の段階における私の精神状態が結論を左右することになるのだろう。

 バラを2輪カウンターに生ける。西の花壇でブッドレアが咲き出した。