<番外編>「六甲高山植物園・相楽園・倉敷」

 5月21日

 関西方面に出掛けた。前日の大雨が当日は晴天に、六甲高山植物園ではクリンソウが満開だった。写真を撮っていた方が、「何度も来ていますが、これほどきれいな状態は初めてです」とおっしゃってらした。

 たくさんの高山植物があって素晴らしかったが、私の印象に強く残ったのは、下の写真のドウダンツツジだった。

 ドウダンは、ほとんどの場合、垣根にして刈り込まれていたり、一本立ちにして丸く仕立ててある。我が家も例にもれず大きな玉に仕立てて、上に伸びるマテバシイとのバランスを保っている。

 

 これはおそらく自然のままに生長させているのだろう、株立ちになって下から見上げると太陽の光を通してうっとりとする美しさ。また、こうして遠くから見れば、優雅な樹形ではないか。刈り込まれた姿ばかり見ていると、自然の状態に任せていたらどうなるのかがわからなくなる。

 いつだったか、明治神宮だったろうか、自然のままに生長したツツジを見て感動したことを思い出した。

 出口の近くにサラサドウダンに似た木があったが、それも同じように伸びやかな姿を見せ、惚れ惚れする美しさだった。

 

 六甲から下って、三ノ宮の町中に相楽園がある。ここの樟の古木は威風堂々としていて、一瞬見る者を怯ませる凄みを持っている。動けずに、しばし佇んだまま見つめた。

 ここの芝生は刈らないのだろうか?芝生の中にニワセキショウやハイコヌカグサのような草がたくさん生えていて、それがとても自然で良い。ニワセキショウの種があるのなら、自分の庭の芝生に蒔きたいところだ。小高い広場のちょっと荒れた芝生にはクローバーがたくさん混ざっていた。

 回り終えて出口に戻る手前で、下の白松に出会った。中国の松らしいが、普通の松とは樹形が違い、幹が美しい。

 友人達と、夜の神戸からフェリーに乗船、早朝の松山で彼らと分かれて瀬戸大橋を渡り倉敷に向った。

 倉敷川の縁を歩いていて、センダンの見事さに圧倒された。スナップショットを撮ったり店屋を覗くのに忙しい観光客ばかりで、この木をゆったり見上げる人がいないのは不思議な光景だと思った。

 我が家には、未だ一歳のクスノキの赤ん坊がいるのだが、いつ花を咲かせてくれるのだろうか?小さな花がひと房ずつ丸く玉のようになって咲くので、近くで見るとたまらなく愛らしい。そればかりではない、この花はとても良い香りがするのだ。川沿いに何本ものクスノキが植えてあるので、一面が柔らかな芳香に包まれていた。

 観光地に来てどこか白けた気分で居たのだが、もうこの木を見ることができた、そのことだけで来た甲斐があったと満足した。

 関西に来ると、クスノキを良く見かける。こちらも花盛り。やさしい香りを放っていたが、我が家のクスノキは花を咲かせたことがあっただろうか?きっと強剪定を繰り返しているので、咲かないのだろう。残念なことだ。

 カラタネオガタマも見かけた。我が家には、この南の国の木が3本とも植わっている。

 この後岡山に戻り、後楽園と岡山城を見たのだが、どちらも私には魅力がなかった。