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3日 虫との攻防戦開始・休戦状態に持ち込む

 ハバチは潰しに潰した。ピンセットなど使う次元ではなく、布手袋の上にゴム手袋をして、両手で片っ端から潰した。この幼虫のずるいところは、ちょっと触るとぽろりと落ちて逃げてしまう。見つけたら、命中させなければ敵に逃げられる。逃げおおせた何匹かには、食料をお譲りしよう。ちっとも分けないケチになるつもりはないのだから。丸坊主にされるのはたまらないのだ。

 雨あがりにはナメクジを見かける。すぐに台所から塩を持っていき上から振り掛ける。

 元気良く伸びツルの伸び始めたツルマサキに、ウドンコ病を発見。マサキはこれに罹ることが多いので、心配していたのだがやはり。とりあえず木酢液で応急処置。

 夏日のような1日の終わりに、たっぷりと水を撒き、庭にぼんやりする。陽も落ちて、咲き出したカラタネオガタマの香りにうっとりとしながら、今年も始まる虫と病気との攻防戦を思う。守ってやるからね。ああ、留守にしなくてはならなくなったら、どうしよう。丸一日でまたたく間に丸坊主にされてしまう。

 でも、いいや。生き延びてくれさえすれば、また来年会えるから。そんときゃそんとき。

6日

 写真はヒメサユリ(Lilium rubellum)。今年買った苗だが、すぐ近くのチューリップが、ネコに踏まれて折られてしまい、とても心配していた。

 そうなのである。ガーデンバリアーは私でさえ、水撒きをする時にはスイッチを切らなくては不快なのに、平気の平のネコが一匹いる。

 ハバチの幼虫との攻防戦は終盤を迎えている。何度かの襲撃をくぐり抜けて肥えたヤツが見つかる。こんなにやっつけても、まだかなりが生き延びているはず、中には鳥や他の虫に食べられる物もあるのだろうが。

一匹一匹ゴム手袋をした指先で潰しながら、「これはfairなのよ、薬を使わずにこうして一対一で対処しているんですもの。底引き網でも生物兵器でもない、宮本武蔵のメッタ切りのようなものなのだから。」と心の中で話し掛けた。

 それにしても、このヒメサユリはいいなあ。なんて愛らしいのだろう。おしべの黄色がピンクの中でなんと映えること。ちなみにこの子達は、戦場(?)となっているシモツケの大株の、すぐ左にある。右下の青い葉はフェスツカ Festuca glauca

7日 「冬知らず」という名で販売されていたカレンジュラCalendulaの一種が、伸び過ぎたので、思いきって抜いた。影になってひょろひょろになっているセージやアリッサム、元気をだしてくれるだろうか。空いたところに銅葉のハイビスカスを直植えしてみた。

8日

 

 昨夕、居間の窓から眺めていると、何か黄色い花がある。近眼の私には黄色いチューリップのように見えた。それにしては、時期外れだと思い、外に出てみると、アイリスであった。

 これでは、まるでギロチン。かといってどうすることも出来ない。アセビのすぐ近くだから、自分でこんなところに植えるはずがない。私には、まるで見覚えがないのだ。何年か以前に買ったような買わなかったような。

 近くに行ってじいっと眺める、はて、どうしたものか... アセビが大きくなれば、下枝をはらってひっかかることもなくなるだろう。ま、来年考えることにしよう。せっかく元気にでてきたのだ、動かしたくない。

 香り自慢のバラ、だが、蕾を付けないうちに先端がしおれてしまったのが半分、これは生き残りである。

 かといって無傷ではないから、楽しむ前にしなくてはならない事がある。そこかしこに付いている小さな虫を、洗剤を薄めた液に浸して御昇天願うのだ。何十という小さな幼虫が浮かび上がってくれば、後は流れる水で洗い落として完了。

 花屋に並ぶ一本なんぼのバラには虫などついていない。昔、バラの花束を買ったとき、一本一本刺を鋏でそぎ落としてくれたっけ。以来私も真似してスルスルと刺をこそぎ落とす。あの時のバラにはどれほどの薬を散布してあったのだろうか、などと考えながら。

 庭にたくさんの虫がやってくる。チョウもアブもハチも、あ〜あ、卵を産みつける場所を模索してる。

 ◎ 発見したこと

 2階のベランダには、四季なりイチゴ、ペパーミント、ゼラニウムを置いている。長いプランターに3鉢ずつ入れているのだが、一番端のイチゴにはアブラムシがびっしりついてしまい、牛乳スプレーでは防ぎきれなくなっている。下で見つけたテントウムシを一匹移してから、夕方になって彼の存在を確認していると、面白いことを発見した。

 ゼラニウムの隣にある鉢にはアブラムシが居ないのだ。離れたところにあり、ペパーミントのとなりにあるイチゴには少しだけ付いていた。

 ゼラニウムが蚊よけになると聞いたことはあったが、アブラムシも嫌うのではなかろうか?そこで、ゼラニウムの鉢をイチゴと交互になるよう置いてみた。

 牛乳散布では、どうしても50パーセントは生き残ってしまう。さあ、これからどのように変化するか楽しみである。ゼラニウムを買い足そうか?

9日

 どうも、黒い成虫のアブラムシはほとんど死んでいたらしく、死骸ばかりのところにテントウムシを放り込んだ形になってしまったので、すぐにどこかに逃げられてしまった。卵から孵った小さな緑色のが、今成長している様子。仕方ない、イチゴには、また牛乳をスプレーしよう。(翌朝風に揺れる葉の上でのんびりしているテントウムシ君を発見、スプレー散布は中止となった!)

 母の日が近いせいだろうか、素朴なゼラニウムは見つからず,装飾的で屋外では越冬しそうもないのばかりが売られている。木酢液を捜していたら、面白い栄養液体を見つけた。油かすや糠などを溶かした濃縮液で、土を柔らかくもするとか。さっそく買ってきて、今日庭中にまいた。正確に計量しながら、じょうろでまきつつ、よく植木屋さんの言うことを思いだす。「あんまり肥料をやると、木が大きくなってしょうがないよ」と。肥料食いも草花も一緒くたに植えてあるので、雑草にさえも栄養を与えることになってしまうので、ちょっと困るのだが、仕方ない。健康な土にする事に何の異議があろうか。

 水撒きをしていると、シモツケソウがウドンコ病で真っ白なことに気付く。蕾がたっぷり付いているのに、可哀想。泣く泣く根本から切って処分した。残った根本に木酢液を噴霧、鋏はライターであぶって消毒した。

 ちょっと前まで土が見えて寂しかったところが,今は植物のせめぎ合いになっている。勢い良く伸びている草花の間に隠れてる小さな株を、掘っては陽なたに移動してやっている。これからは、間引き作業と虫取り作業が主、ああ夏が来る。

 写真はおそらく胡蝶蘭。2年前だろうか、友達の所で瀕死の状態にあり、なおかつ鉢を割られてバラバラになった3株を持ち帰った。胡蝶蘭など私の柄ではないので嫌だったが、可哀想で育てていたら、根ばかりニョロニョロ伸びる。

 「欲しくもなかったのに、どうして持ち帰ってしまったのだろう。こまっちゃったなあ」と思いながらも、最初の1年ははらはらして育てた。元気がなかったのだもの。

 いつか処分かなあ、などと迷っていた矢先、一本上に向かって伸びる物あり。日に日に長くなる。花が咲くのだろうか?元の主に連絡しなくては。返さないぞ〜!

12日 今年初めて蚊に食われる

 ハバチにやっつけられたシモツケは、徐徐に快復してきている。心配で、毎日のように見回っては残党をツブしているのだが、そうしている時にテントウムシの幼虫を見つけた。アブラムシが居たので親がここに卵を産みつけたのだろう。だが、肝心のアブラムシが、今はほとんど居ない。余計なことと思いながら、慎重に赤ん坊(?)を手の中に入れてはウロウロする。不思議なもので、いざ食料としてのアブラムシとなると、なかなか見つからないのだ。ズッタズッタと何年も前の長女のお下がり長靴をひきずって歩き回る自分がおかしくなって笑い出した。

 結局、餌があるであろうと予想されるエゾエノキの幹にそっと乗せてやる。アリが忙しそうに上へ下へと移動しているので、きっと上部に獲物がいることだろう。

 4月の声を聞くころから、草木の名前を思い出し始める。冬の間に忘れてしまうので、この時期になると頭の奥の方から引きずり出さなくてはならないのだ。園芸と本格的に楽しもうとしてから、まだ3年目なので、名前の記憶は浅く、心もとないかすかな記憶にいらだちながら地上に戻ってきた植物の名前を思い出そうと努める。本を読んでいても、人と話す時も、名前が分からなくては通じなくなるのだから、仕方ない。ラテン名はほとんど定着せず、名札に書いて植物の前の地面に差し込んでしまえば、もう忘れている。否、忘れているというのは覚えたことについて言えることなのだから、記憶に留まらないと言った方が正しい。

 「目の敵」-- 好きな表現ではないけれど、この時期にこれほど敵扱いしなくてはならない植物が3つある。

 その1はカタバミ。黄色い花がとても可愛くそのままにしておきたくなるのだが、またたく間に種を結び、遠くに飛び跳ねて、いたるところから発芽する。茎は地を這うように伸びて、節から根を出し、新たな株を作る。抜こうとすると、茎のところで切れてしまい、まもなくもっと逞しい株となって再生する。一番困るのは、植えている植物の間近に生えてきた時。残しておきたい植物を傷めないと取り除けなくなるのである。抜き取った雑草は、何もかもコンポストに放り込んでいたが、今年から、種がついている場合はゴミとして処分している。ちゃんと本に書いてあった事なのに、懲りて初めて学習する。懲りなくては学習できない所は成長しないらしい。

fern その2は、シダ。一見ハナシノブのようで、涼し気な美しさがある。日陰に育つと、優雅ですらある。だから最初のうちは、抜かずに大事にしていた。そう、大切にしていたのである!

 ところが、この困るところは、胞子が飛んでとんでもないところで発芽し、不必要でも抜きにくいことなのである。カタバミと同じで茎のところでちょん切れてしまう。しかも、陽の良く当たるところで育つと逞しくて魅力のない姿になってしまうのだ。

今こうして玄関前から抜いてきて眺めてみると、なかなか良い。場所を決めて何株が残してやりたいと思っている。胞子のできる頃になったら、そこだけ切り取ってしまえばいいのだから。とりあえず,目下のところは一掃作戦中で、見つけ次第、鎌で根まで掘り起こしてゴミとして処分、あるいはカラカラに乾燥させてから消却している。

オニドコロ その3はオニドコロ、ヤマノイモ、ヤブガラシの類。

 左の写真、スミレの間からニョッキリ伸びているのはオニドコロだろうか?しっかりとした地下茎で,ちょっとやそっとでは抜けない。芋を見つけることもあるので、ヤマノイモもあるし、異常な生長を見せるヤブガラシは、前日に何も無かった所にヒューっと長いツルを伸ばしていたりする。

 庭の手入れに本腰を入れていなかった一昨年、サツキやツツジにからまってしまい取り去るのに苦労をした。根元を切ってしまえばいいのだが、その根元がどこにあるのか、いくら追跡してもわからないのだ。下草が茂り、蚊に食われ、太陽に焼かれながら、汗だくになって捜しても遂に見つからず、苦い思いをした。

 ドクダミなど、まだまだ加わる困り物はあるが、コンポストからも再生してしまう程の厄介物は、この御三家であろう。

13日 ある実験

 これは植木屋さんからの情報だが、地下茎で繋がっている迷惑物を退治するには、除草剤を筆で塗布すると良い、そうすれば、根を通じて一家全滅に追いやることができる、とのこと。毎年同じところに出て来るオニドコロやどこにでもひょっこり顔を出すドクダミ、そしてササに試してみることにした。

 まず、いらなくなった筆と香辛料の空きビンを用意した。危険なので、筆にもビンにも赤で「除草剤」とラベルをはる。次に、使い捨てのプラスチック手袋をはめて、除草剤を効能書きよりも幾分濃いめに水でうすめた。これをちょいちょいと、迷惑さん達の葉に塗り付けた。効き目が出てくるのは何時頃になるのだろうか、しばらく観察してみよう。

14日 多肉系植物 -- ベンケイソウ科(No52)は更新、その他2点(No.222, No.223)を新規作成

 この頃になると、庭の状態は小康状態を示す。土の下の根だけになっていた植物が、地上に姿を現し、1年前の植物分布を大まかに思い出すので、在庫状況が見渡せるようになるから。

 今夜から雨との予報にホッとして、書棚の本に目を移す。以前読んでいるKarel Capekの「園芸家12か月」に再び目を通す。これは園芸に限らないと思うのだが、好きな事に関する書物を読んでいると、常に自分の守備範囲の事柄と比較してみたり、参考となる事柄がでてくると聞き耳(目)をそばだてるもの。今日の場合は園芸書だったので、読みながら「はて,我が家の土は」とか、「我が家のこの植物は」と、しばしば落ち着かない気持ちになる。

 昨年秋から今年にかけて、大きな土の手入れをしなかった。常に何かが植わっていて大々的にかき混ぜるということが、出来なくなっているのが主な要因。もう一つは、完熟コンポスト(使える程度の)の出来上がりが、どうしても気温の上昇後上になるので、その頃にはほとんどの直物がかなり生長していて、上から根元を覆うように撒くことになる。夏の終わりが来たら,翌春用にしっかり蓋をしたコンポスターをひとつ確保しなくては、と考えている。

 それから、たかがイチゴに、頭を悩ませている。正直ロクに食べられない四季なりイチゴの大株が幾鉢もある。どんどん生長して、下葉が枯れてくるので、それを取り除かないと見苦しくなるし、これからは蒸れてくる。また、葉が多いのですぐに土が乾く。花は可愛いけれど... ちょっと処分しようか。普通のイチゴは、ランナーから育った子株に大きな実がいくつかあるが、これもきっと栄養不足なのだろう。最初のいくつかは大きくて美味しいが、あとは小さく味も落ちる。これから、さっさと栄養を補給して間に合うのだろうか?

 雨が上がったら、ひと鉢ずつ観察して決断しよう。