庭日誌 March 前半 | 後半 最初のページに戻る戻る

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16日

 家の中から見る限りあまり気にならないのだが、クロッカスとクリスマスローズの間には大きく空間が空いている。間もなくここにはギボウシやフリチラリア、ラミウム、ゲラニウムがでてきてちょうど良い具合になるのだが、現在は、なんとも間の抜けた感じである。虫の息で福寿草が2センチほど芽をだしているがこの写真では存在が不明瞭。

 今年は、ノースポールがまだ咲かない。去年は2月にもう咲き始めていたのに。あちこちに葉がでているから、今年は単に遅いのだろう。

 ネコがいた!じいっと物陰に隠れて体を埋めている。ガーデンバリアーの音波が届かない物陰をちゃんと、見つけている。そんなにまでしても私の庭にいたいのだろうか。おっぱらったら、物凄い勢いで一ケ所を掘りだした。

 ガーデンバリアーは、障害物があると、その影には音波が届かない。時折角度を変えた方がよいのだろうか?2台以上置くのはどんなものだろうかと思うし、せいぜい荒らされては困る所に命中するよう設置するしかないのだろう。それにしても、あっぱれな敵じゃ!

17日 雨、書斎からの眺め。
白い沈丁花とクリスマスローズの間にミニ水仙の蕾みが束になっている。[中央部の拡大写真]

クリスマスローズはオリエンタス系以外は消えてしまった。現在あるのは、今年咲かない種類を一つ入れて、5種類。冬に陽が当たり、夏は木陰になり西日を遮る所となると、限られてくる。

19日

 私の庭で、今年一番に咲いたすみれ。このすみれが、庭中にたくさんある。年々株が大きくなって始末に終えなくなり、仕方なく、随分抜いて処分している。

 数年前の事、近くの方が、「どうせならもっとましな種類を増やせばいいのに」とおっしゃっていた。これを聞いて私は当惑した。これは、自然に種が飛んで来て自然に増えている。それに、色良し形良し、私は思っているのだが。

 遠見にパッとしないのだが、日中の開花した状態だと、近付いてみると実に見事である。

 きれいきれいと楽しんではいるものの、秋になったら球根を上手に拾い上げて、植え変えができるだろうか、もうそんな心配をしている。こういうのを貧乏性というのだろう。

 トサミズキも咲き出した。冬の間、枯れ木にせっせと水をやってきたが、さて、芽を出すもの出さない物、浮き浮きどきどきする時期がきた。枯れてしまった鉢を片付けるときには、「もう来年はやめよう」と思うのだが、枯れ木にかすかな緑の新芽を認めると、飛び上がって喜びこれが尾を引いて、秋には再び「発病」してしまうのである!

26日

 吉野梅郷は梅の真っ盛り。梅の盛りにここへ来たのは何年ぶりだろうか?もう5年以上は以前の事だったと思う。どの木も太くしっかり育ち、歩道もより整備されて歩き易くなっていた。

 その代わり、平日というのに人でいっぱい。私達が出る12時少し前には、入り口に行列ができていた。行くのなら、早めに出掛けた方が良い。

 ただひとつ、残念なことは花粉!前日の大雨から一転した快晴でコートもいらない暖かさ、花粉の飛散量は膨大な濃度となったのだろう。同行した友達も私も、鼻を啜りながらの梅鑑賞となり、大好きな梅の香りは今一つ楽しめなかった。

27日

 朝窓を覆うスクロールカーテンを上げると、春の庭が呼んでいる。朝食を後回しにしてサンダルを突っ掛ける。小さな小さな野の花がたまらなく愛らしい。「野の花」のページにキュウリグサの春姿、タネツケグサを更新した。濃い黄色のチョウがヒラヒラ、見とれた直後にのらぼうに目が行く。食べられる前に食べなくては!

29日 

 いつものように、朝、窓のスクロールカーテンをそっと上げる。(ネコは居ない)
窓を開けてサンダルを突っかけようと一歩縁側に足を踏み出すと...
ネコがしきりに穴を掘っている。それも、ネコよけガーデンバリアーのすぐ前で。怒髪天を突く!
が、私は声もでなかった。 前足の動きを止めてじいっと私を見つめるネコと、しばしのにらめっこ。私の顔は穏やかな表情に変わっていたに違いない。

 先日確認したことは、このガーデンバリアーの機能はとても良く、友達だって避けてしまうかも知れないと冗談を言われた程、不快な気分にさせる周波数の音を発している。現在も数匹のネコが我庭にやってくるが、どれも慎重に、機械の背後の犬走りに沿って通り抜けていくだけ。長居をするヤツなどいやしない。ところが、このみすばらしく薄汚れた、白に薄茶模様のネコだけは、巧みに音波の届かない場所を見つけてじいっと潜んでいることが多い。たとえ機械の守備範囲でも、音波は物体の動きに反応するので、動かない間はなんともないのである。

 ヤツを見つめて、「あんたねえ、そんなにしてまでここに来て、何を掘ってるの?」と言いたくなった。コイツと平和協定を結ぶ術はないものだろうか?どこかの飼い猫ならば、砂場を作ればそこに糞をすることだろう。だか、こいつは正真正銘の野良猫である。しっとりふかふかの土を掘りたいに決まっている。どこまでもしたたかで、一筋縄ではいかないに決まっている。
 こんなことを思いながら、そおっと近付いて行くと、さっと身をかわして逃げ去った。すばやく見事な動作であった。

 そろそろ木酢液の出番である。私は、高濃度の溶液を噴霧器に入れて、掘られた箇所に力なく噴霧した。こんなことしても無駄かなあ、と思いながら。ガーデンバリアーの発する見えない波は、私の耳に不快であった。