庭日誌 February 前半 | 後半 最初のページに戻る戻る

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日誌の最初のページへ 最新の日付けに行く
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2日

 冬の庭は鳥の遊び場、のらネコが居なければこうしてムクドリやスズメがひっきりなしに何かを啄んでいる。何を食べているのだろうか?枯れた芝生の中にどんな食料があるのだろうか?朝のうちにはシジュウカラが来ていたのだが、こちらは下に降りることはまずなくて、たいていは木に止まっている。

 左のアイビーのように見えるのは多肉植物のひとつで、Cenecioの一種。秋にさし芽をしたものが別にもあるのだが、 日当たりの良い所に置いてやっているこれだけがきれいに赤く変色した。写真では不十分で、実物はとてもきれい。毎日のように目にしていたのに、今日はじめて発見した。

 そう、「見ている」と「目に入る」とは別物、時間にゆとりができて心が安らぎ、久しぶりに「子供達」をじっくり見ることができたようだ。

 庭は相変わらず淋しい。

 いくら「冬知らず」と名が付いていても、今日のようにいくらが暖かくて、やっと花を開いてくれる。アリッサムはぎゅっと体を縮めてしまっているし、雪で痛めつけられたニューサイランの葉が折れて花にかぶさっている。切ってもいいのだろうか?切り口が傷みそうで、思い切れない。

 リシマキアが赤く変色して陽が当たるときれい。赤と言っていいのだろうか?紅葉と同じで、日陰ではうすぎた無い茶色にも見えてしまうのだから。
 庭はいいなあ、心が休まる。今日のように、急ぎの仕事もなく庭を眺める時間があると、心がほんわかしてくる。霜で持ち上げられた球根に土を掛けてみたり、花の咲き殻を摘み取ったり。アセビの蕾みが色付いている。

2日 番外編「甘えについて思うこと

8日

 Vincaが、一輪咲いている!

 寝ぼけ眼で朝刊を取りに行く時、ふっと目に入った。可愛いでしょう?きれいでしょう?

 お天気さん、お願い、この子をいじめないでね。ほんの暫くは、雪を降らせないでね。

 庭中に散らばっている球根の芽がどんどん出て来ている。土の中からにゅっと出ている先っちょは瑞々しい。

 我が家のクリスマスローズ、ひと株だけ、花芽がいくらか立ち上がっているのがあるけれど、まだまだ蕾みは固い。

 今日は、私の誕生日。取り立てて感慨はないものの、花が届いたりすると嬉しい。部屋の中では日持ちがしないと思いながら、やはり書斎に持ち込んで香りを楽しんでいる。

 私は、数年前から誕生日には自分にプレゼントをする事にしている。今年のプレゼントは、ガーデンバリア。かなり以前から欲しいと思っていたのだが、ちょっと値が張るので、我慢をしていた。野良ネコさんにもちょっと悪いかなと思っていた。が、もう堪忍袋の緒が切れた。我が物顔で庭を駆けずり回るネコ達は、ふかふかの土から可愛い赤ちゃんが芽をだしているのに、それを容赦なくひっくりかえして行く。糞や尿の臭いなら我慢すればいいことだが、これは許せない!今日などは、カレックスの葉を食べていた。

 商品が届いたら、その効き目を記録いたしましょう。

12日

 昨日、ガーデンバリアが到着した。L字型の我が家では、どうしても2台が必要となるのだが、取りあえず南側を対象として設置した。ネコの動きに合わせて周波数が変化、一週間程で効果が見られるとのことである。

 今日は、朝からチラリチラリと庭を見ながら久しぶりに机に向かって英文でも読もうかと考えた。チラリチラリ、... スズメが餌台から落ちた種を拾って啄んでいる。双眼鏡を引き寄せて観察すると、白い種をくわえて中身を出そうとしている。ムクドリはクリスマスローズのあたりを歩き回り、何かをついばんでいる。そこへネコが来た!鳥を追い掛けてハナミズキの木によじ登る。追い掛けた鳥に逃げられて、茂みの中をちょっと歩くと、丸くうずくまった。
「あんた、何か感じる?不快じゃない?嫌な気分になったら、どこかへ行っておしまい!」
だが、何も感じていない様子、暫くして別の鳥を追い掛けてどこかへ行ってしまった。

 久しぶりで鳥のハンドブックを開いてみると、砂糖水を置いてやると鳥がそれを飲むと書いてある。プラスチックの容器を見つけたものの、はて、どうやって置く?テーブルのような平面に置けば、大きな鳥がガブガブと飲んでしまい、大量の糞をまき散らすことは経験済み。物置きに行き、太めの針金でプラスチック容器を吊るすようにペンチで細工をした。
 外は寒い。今にも雪が落ちてきそうな空模様である。モコモコのジャンバーを羽織って、庭に出ると、砂糖水入れを餌台の近くにぶら下げることができた。こうして作業をしていると、カチッ、カチッと音がする。何だろう?
 そう、ガーデンバリアが働いているのだ。フムフム、良しよし、大いに働いておくれ。

 部屋に戻っても、チラリ・チラリ、机の上の本のページは、ちっとも先に進まない。そして、昔むか〜し、中学生の頃を想い出す。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ちょっとおませな女の友達が、
「授業中、彼が気になって先生の言う事が頭に入らないの。どうしても彼の方にばかり目が行っちゃうのよ〜。あたし、どうしようかしら〜ん!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

チラッ・チラッ。
「鳥の方が面白いよ」と想い出の中の友に呼び掛ける。彼女、今頃どうしているだろうか?ニキビがいっぱいで、色白な可愛い子だったっけ。

13日

 お日様燦々、暖かく気持ちが良い。朝からネコが来ていない!

 昨日の事、大きなトラネコがゆっさゆっさと軒下の犬走りを建物の縁にそって歩くのを見た。ガーデンバリアは90度範囲しか効かないので、ここは死角となる。で、部屋を移動してそおっと追跡すると、German Wood Sageを食べている。じいっと見つめていると、そのうちネコが上を向き、私に気付いた。じいっとにらめっこ。ネコは人の目を平気で見る。負けるものかと目に力を入れて見返すと、後ろ足を引いて、すったこら逃げていった。

 可哀想に、秋に買った小さな苗は丸坊主、根元のところにだけ葉が集まっている。時々この鉢が横倒しになっていたのは、こういう理由だったのである。ネコの届かない高い所に鉢を避難させた。

 今日は、スズメ以外には、ネコも小鳥も来ない。庭を歩くとカチッカチッと音がする。家の中に居てもこの音が聞こえるのは、きっと風で揺れる茂みにガーデンバリアのセンサーが反応しているのだろう。