庭日誌 September 前半|後半 最初のページに戻る戻る

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18日

 数日忙しくて日誌を付けられなかった。突然のように秋がやってきて肌寒い朝がくると、取り入れる鉢の心配が始まる。雨の止み間に、真夏の間、植え場所が悪かったと気付いてもどうすることもできなかった苗をとりのけ、ハイビスカスを室内に取り込んだ。寒さに耐えない植物は、諦めるか否か決断の時がくる。一昨日の朝、雨上がりにナナホシテントウムシを見つけた。コキアのもじゃもじゃの中の赤だもの、近眼の私にもすぐに見つかった。「アブラムシもいないのにあんたどうしてここにいるの?あらら、クロウリハムシさんもいる!」などと声をかけ、観察を続けていたら、いたいた、小さな小さなアブラムシが結構いた。


フイリのヤブランがきれいに咲いている。そろそろ草抜きをしないといけないのだが、ここのところ蚊がたくさんいる。雨が多いせいだろうが、もうちょっと減らないと仕事はできそうもない。

 シュウカイドウが満開で、ピンクピンクの庭になっている。そこに、紅色のゲンノショウコ・白のシュウメイギク・赤とエメラルドのセージが加わっている。今日は久しぶりの秋晴れだったのに、一日中外出していた。

 エゾエノキの下はやはり黒くなって来た。エノキアブラムシには勝てそうもない。気の毒だが、ネグンドカエデと変わってもらう日が早晩くるだろう。同じく、モッコクハムシも周期的に襲ってくる。モッコクは良い木らしいが、植木屋さんに持っていってもらおうと考えている。抜いたあとにセンダンを植えるといったら、どんな顔をするだろうか。Hさんが種から育てたというセンダンを頂戴してあり、それが15センチほどになっている。生長のはやい木だから、西に木陰を作ってくれると考えているのだが、.....。2メートル程になるまで何年かかるだろうか?柔な木、虫に弱い木はうんざりである。ケムリノキも、ウドンコ病から逃れられないようで、ほとほと嫌になって来た。クスノキ木はいいなあ。下には黒い糞がたくさん落ちているから、きっと蝶の幼虫をたくさん育てているのだろうに、若葉を食べさせてもゆうゆうと美しくそびえている。私はそんな木が好き。

20日

 秋晴れ。ありふれた表現を使いたくないのだが、爽やかで限り無く心地よい。

 アキチョウジを図鑑で再び調べてみる。50cm〜1m、8‾10月に花を咲かせる、とある。
「購入したときは50センチの草丈に青く品の良い小花をたくさん咲かせていたのに!あんたなによ!2メートルに届きそうで、数ミリの花をひとつふたつ付けたって分かりやしない!」堪忍袋の緒も切れる。根元からいくつにも枝分かれしている茎は堂々たるもので、ひっこ抜くなどということはおよそできそうもない。今日は体が疲れていて、ちょっぴり虫の居所が悪い。それでも太い茎を1本つかんで、ええいっとひっぱった。引き抜いた茎には、ちぎれたままの根が付いていて、ゆらりと揺れた先端に小さな花がついている。おやおやたくさん蕾みが付いている。そうかあ、ここのところ10月の予定を考えていたので頭の中ではてっきり10月になっていた。だけど、今はまだ9月。我が庭の花達はすべて奥手だから、これから咲くつもりだったのか。ま、しょうがない、これで残りのムクゲが見られることになる。捨て台詞を残して残りはそのまま、退散した。

 久方ぶりに植物の本をぱらぱらとめくる。暑い夏を過ぎたばかりの私はちょっと(かなり)皮肉屋になっている。アルケミラモリスなんて、きれいな葉を見せたのは最初の年だけだったわよ〜。ケムリノキなんて、ウドンコ病にやられて手がつけられないわよ〜。アスチルベはいい雰囲気だけど、咲いたあとはどうにも冴えないわよ〜。なんてイジワルバアサンのひとりごとが続く。にもかかわらず、懲りずに何度も庭を歩く。

 おや?バラが一輪私の背丈より高い位置で咲いている。薬を撒かずほったらかしだから、葉は穴だらけ、一番外側のはなびらも穴だらけ。とりあえず長めに切り取って室内に持ち込み、無造作に花瓶にほうりこんだ。良い状態で咲かせたら、さぞや見事な花になるだろうに。存在を忘れているのだが、台所に入る度にほのかな香りがする。そっと近付いて香りを思いっきり吸い込む。吸い込む度に呼吸が深くなってきた。

 癒されるとは、こういうことなのだろうか。汚れた血がすうっと流れていったような感じがした。傷だらけのバラは場所を移して、今、ここにある。

26日

 ここ数日、庭はすっかりごぶさたしている。

 ちょっとした事がきっかけで体力の衰えを実感し、ショックにうちひしがれ、意を決したpippiバアちゃんは、せっせとスポーツジム通いです。1週間が過ぎたので、そろそろリズムを取り戻せると思います。

 お陰でほったらかしにしていたピーマンが赤くなりました!疑心暗鬼で、まずは半分に切る。問題はなさそう。薄く切っておそるおそる口に入れると、赤ピーマンの味でした!要するにせっかちだったということなのでしょうか?さて、いくつかぶらさがっている一方の株の緑の実は、そのうち黄色く変身するのでしょうか?なすもピーマンも良い点は、水やりを忘れて干涸びても、たっぷりやれば快復する事。まことに逞しく、大変よろしい。

 まだまだ蚊がぶわんぶわん。西花壇のアキチョウジのはずの巨大化した草に小さな小さな花がついたが、どうやらヒキオコシのよう。ぐうんと冷えて蚊が御陀仏したら、大掛かりな庭掃除をしなくては!それまでは余念なく体力増強に、これつとめる所存でございます。

30日(月)

 晴天の日曜日は用事で外出、庭仕事はお預けになってしまった。台風21号が接近、明日夜半には関東直撃の見通しが強いとか。今日のうちに鉢物の避難をさせてしまった。

 ネグンドカエデは抱えて木戸を通ると上部がつかえてしまい、やっとのことで物置きに入れることができた。下枝はすべて枯れてしまっているが、上からどんどん新芽がでているので大丈夫だとは思うが、避難させられるのも今年が最後だろう。冬には地下ろししなくては。

 続いてノボタン。昨年買った株はよく咲いて、戸外で枯れ枝のまま越冬した。春になって芽が出始め、ぐんぐん伸びているのだが、まだ花が咲かないまま、ヒョロヒョロのっぽになってしまった。どうせ枯れるのだから、どこかに直植えしてみようか。ミニバラはエノキアブラムシの糞で真っ黒。気の毒だけれど、これを機にトラ刈りをさせていただいた。蕾みが一輪、縞のトラカンによく似合う。

 昨年の日誌を見ると、10月にも何やかやと花が咲いている。台風が去ったら庭仕事ができるだろうか?このひと月をゆっくり楽しみたい。今を盛りの白いシュウメイギク・ホトトギス・シュウカイドウ・淡い青紫のコルチカム、秋の花はやさしくていいのだが、雨に打たれてどうなることだろう。 コルチカムはとにかく強い。よく増えるので、固くて深く植えられない所に、土にのっけるようにごまかし植えをしている。時々飛び出して来たら上から土をかぶせるような乱暴な扱いをしている。それでも花がたっぷり咲く。だが、気の毒にひょろりひょろんと地を這うように力がない。自分の育て方が悪いのは明らかだから、哀れな花を見ると後ろめたい思いがする。そんな花を見て、子育てを思う。手をかければ良いというものではないが、しっかり気持ちを注がないと似たような思いが残るのではなかろうか。「時間をかけることじゃないんです、心を掛けるんです」とは、気の先生の言葉。子供と向き合える時には精一杯気持ちを傾けること。そうすれば、離れても気持ちを残しておけるんだとか。私の子育てはとうに終わって心残りはないが、庭の花育ては、落第生に甘んじている。

 あしたも雨で、土が緩くなっているだろうから、ちょっと深植えしてやろう。草花だから、こんないい加減がまかり通る。のたうちまわって始末にならない花は切り花にしよう。小さな虫がたくさん付くので、洗剤をたらした溶液に潜らせてから生けるようにしよう。