庭日誌 April 前半|後半 最初のページに戻る戻る

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17日

 アスターをすべて引き抜いて鉢植えにし、ナルコユリとシュウメイギクを間引く。きっと真っ赤な顔をしているのだろう、 うんうん言いながらひっぱった。娘達に読んできかせた「大きなカブ」の話では、後ろにいろんな人やら動物やらがくっついて一緒に引っ張ってくれるのだが、Pippiばあちゃんは一人で奮闘している。

 日曜日に友達が来て、ゲンノショウコ、ルッコラ、オレガノを頂戴した。みんなみんな可愛くて、すぐに植え替えができなかったので、気になってしかたがなかった。用事を終えると飛んで帰り、「おおよしよし...」声にはださなくても、苗に心で話しかけながら作業をする。みんな元気になりました。めでたしめでたし。ところが、アメリカハナズオウの苗がへたっている!まだ日陰で養生させなくてはならなかったのに、うっかり陽に当ててしまったからだうか。葉はしなだれて、見る陰もない。たっぷり水をやって物置きに移動したが、生き延びるだろうか?ちょっとした不注意が命取りになる。泣きたくなる。

 花屋さんに行くと、自分が捨てている草にきちんと値段が付けられて並んでいる。自分だって最初はそうしたものを求めて増やしたのだが、もったいなくてならない。鉢を手に取って買おうとする人に声をかけたくなってしまう。だから、苗の頂き物をするのはもちろん嬉しいが、差し上げられると嬉しい。私のような人間が増えてしまったら、花屋さんの営業妨害になるのだろうが、自分の庭から苗が他所に行って、それがどんどん増えていったら、素晴らしいではないか。

 けむりの木が丸くて柔らかい若葉をどんどん出している。今年は、ウドンコ病に打ち勝つだろうか。草花や木のページを更新していると、1年での成長が分って楽しい。元気に育つものあり、消え行くものあり。私と土との相性で取捨選択されていくのだろう。ここ数日は、風が強すぎて写真がなかなか撮れない。(左の写真 --- スモークツリー --- は翌日撮影)


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18日

 自宅から青梅に向かう道沿いに、とても素敵な木がある。高さは10メートル位だろうか、春からは斑入りの若草色の葉が眩しく、やがて房のような白い花がびっしり付く。枯れたあとの花がさがっているのは、ちょっと見苦しいのだが、やがてそれが落ちると綺麗な黄葉となる。剪定をしている風はなく、塀の中から道路に向かって傾いでいる枝ぶりがきれいなので、冬姿も悪くない。しょっちゅう通るので、1年を通じての姿がこうして観察できるのだが、いつ見ても良い木だ。
 今日、鉢を買いに園芸センターに行くと、似た木がある。サンゴミズキだから枝振りはあんなに綺麗にはならないだろうが、白くて丸い花が付くらしい。落葉で、秋にはどんな姿になるのだろうか。枝が赤いので冬にも楽しめるらしい。1,200円と手ごろな価格であったので、鉢植えにして様子を見る事にして、購入してしまった。この店では、8の付く日には鉢が1割引きとか。たまたまそうだったので、鉢も買ってしまった。植える木の足下が寂しいので イソトマとポーチュラカを追加購入。帰り道、後部座席で揺れる若木を気づかいながら、なかなか商売じょうずな花屋だと感心する。
 途中で農協に立ち寄り、斑入りのシモツケの赤ちゃんを購入。今日は斑入りを2本も買ってしまった。(写真は21日に撮影)


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19日

 性懲りもなく、今年も黄色と赤のピーマン、それにナスの苗を購入。去年は黄色も赤もみ〜んな緑のピーマンになってしまった。「あんた性懲りもなくまた育てるの?」ともうひとりのPIppimama が呆れている。値段を確認せずに会計に並んだらひと株298円だった。これは大切に育てなくては元が取れない!プランター用の土に'ぼかし'と骨粉をたっぷり混ぜて植え付け、一日中陽の当たる芝生の中央の特等席に担いで運んだ。大きな赤と黄色のピーマン、それに紫のナス。心の中では、たわわに実を結んでいる。私は夢を買っているのだろうか。

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20日

 良い買い物をしたあとはとても気分が良い。
一昨日購入した2本の木は用心してまだ物置きに待機中だが、何度見ても美しい。「あんた達きれいねえ」とつい声を掛けてしまい、思いきって買って良かったと、繰り返し思う。

 今日は娘の所にシラン、アスター、タマリュウを運んだ。子供のいる共稼ぎの若夫婦は忙しく、家の回りの手入れをするゆとりがない。ところが、乗り込んだ私は、大きくなった雑草の見事さに、一瞬手を入れることを躊躇してしまった。日当たりのいい西側には、ノゲシだろうか1メートル程の丈になっている姿は堂々としていて見ごたえがあり、足下で戯れのたうちまわっているオカメヅタと力強い景観を作っていた。これを抜くのはもったいないので、そのまま楽しんでいただくことにし、ちょこちょこと傍にシランを滑り込ませた。なんだか、他人の巣に卵を産みつけるカッコウの気分だったが、シランは雑草に負けずにやっていくだろうか。家の反対側に回り、ほとんど陽の当たらない地面にタマリュウを植えようと雑草を引き抜いていたら、カラミンサが固まって生えていた。きっとどこからか種が飛んできたのだろう。ここで花を付けるのは難しいかもしれないが、こんなところにあっても品の良い姿がすぐにそれと気付かせる。そおっと周りの草を除けてやる。
 娘の家の玄関までのアプローチは、一日中日当たりがいい。新築当時に買って渡したハニーサックルは蕾みだらけだし、バーベナは大分前から咲き誇っている。水やりもせずにこうして元気でいるのは素晴らしい。モッコウバラは満開。自分の庭とはまるで違う娘夫婦の家の環境にあるこの空間で、今日はお遊びをさせてもらえた。日当たりが好きで、ほったらかしで手入れもいらず、しかも可愛らしい花をつけるものが見つかったら、また遊びにいこう。アスターは鉢のまま土に埋め込んだ。増え過ぎて、手が付けられなくなったら、しかられちゃうもの。


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21日

 恵みの雨。傘をさして青梅の町の多摩川沿いを歩いた。雨の降る日には木々が美しいし、花の香りが一層楽しめる。今はツツジの甘い香りがいい。ツツジと言えば、道路沿いにたくさん利用されているのだが、同じ種類の花が延々と続くと食傷気味になってしまう。もう少し気の効いた植え方ができないものだろうか。合間にちょっと別の色を挟むだけでぐんと印象が和らぐと思うのだが。数十メートルごとに、混ぜる色合いに変化をつければ、ドライブする人の目を和ませてくれ、喜ばれぶだろうに。

 川沿いの崖には、ランダムに生えている紅葉樹が、さまざまな質感をもった葉を誇らし気に広げ、見事な調和を見せている。ところどころ、山藤が木から木へとつるを伸ばして、たくさんの花を咲かせていた。円錐形の藤の木があると思ったら、若木のトウヒをびっしり覆いつくしているのだった。 こんなに覆い尽くしてしまったら、中の木が絶えてしまうだろうが、その時は隣の木にすがるのだろう。そうして、翌年も日光に向かって葉を広げ、養分を貯えるのだろうが、藤で斜面が覆い尽くされないところを見ると、いつもそうはうまく事が運ばないのだろう。

 歩きながら、他所のお宅の庭を拝見するのが楽しい。庭を覗きながら、どんな人が住んでいるのか想像する。一種類の木を何メートルにも渡って生け垣にし、きっかり刈り込んでいるお宅には、きっと几帳面な人が住んでいるのだろう。今日は、素敵な生け垣を見つけた。サンンショウ、アカメガシワ、ユキヤナギ、... 他に何があったろうか?思い掛けない木が使われていたように記憶する。脇を歩くのが嬉しくなってしまうほど若葉の色合いが見事で心地よかった。庭に植える空間がなくなって生け垣にして楽しむ事にしたのだろうか。 なぜって、角をまがったら、そちらは青木だらけの生け垣に変わってしまったていたから、意図的にしたとは思えない(そうでなかったら失礼!)。サンショウの若葉はあんなにも美しいのか。そう言えば、我が家の裏庭に、1メートルほどに伸びた山椒の木がある!これを北のフェンス植えてあるアカメガシワの隣に移してあげよう!

 このヒントのお陰で、 午後は泥だらけになって庭遊びをしてしまった。20年ほど前に購入した立派なカッパを着て、手始めはもちろん山椒の木の移植、続いて育ち過ぎた葉牡丹を抜き、ユーカリを移し、成長の悪い方のサネカズラを鉢上げし、気に入らない寄せ植えをやり直し、..... どれほど遊んだろうか。満足してやっとカッパを脱いだら、セーターの両腕が泥だらけだった。すべて自分の責任で処理できるのだから、誰にも叱られない。大人になって嬉しいのはこんな時である。

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22日

 雨上がりの庭、茎のやわらかいラグラスやスイセンなどはへたって、ぺちゃんこになっている。今年はチューリップを見直した。一輪の花が10日ほども咲き続けている。一時の暑さが去って例年の気温が戻ってきたお陰だとも思うが、毎日夜に閉じて朝になるとほんわり開く。大ぶりの花を咲かせた種類は、わりと早く開ききってしまったようで、小振りの方が花弁の締まりがいい。球根類は、待ちの期間が長くて花を楽しむ時期が短いと思い込んでいたのだが、フリチラリアにしてもスイセンにしても、けっこう長い間楽しめる。
 車を運転しながら、他所の家の木を眺める。今はツツジがまっさかり、高い塀のお宅でも上から花がこぼれるように咲いている。我が家のオオムラサキはなぜ咲かないのだろうか? そこではたと思い付いた。日当たりが悪いのだ。中途半端な大きさだから、ハナミズキの陰になってこれから秋までろくに陽があたらない。ならば、もう少し高くなるように、思いきって下枝を落としてしまおう。

 さあ、帰宅したら大忙し。目的の木の根元に行けば、なんのことはない、下の方の枝はほとんど枯れている。丸く刈り込めるのは日当たりのいい状況であって、塀とハナミズキの陰では形を考えるしかないのだ。ちょろちょろと咲いている花を残して、足下の幹が見えるくらいに刈り取った。さて、足下に常緑の何かが欲しい......。日陰でも明るい色で、こんもりと育つ常緑の植物はな〜に?

 気長な私はロニセラの挿し木をしているのだが......。

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24日

ハナミズキが散り始めた。今年は、南花壇のパンジーにうどんご病がでてしまい、ごそっと抜いてしまった。きっと、もう半分も間もなく抜くようになるだろう。

 朝はオオムラサキのもう一本の剪定。夕方は伸び過ぎてモミジと絡まり始めた青木の切り詰め。
今の時期、雑草までもが美しい。草花に「庭に来た野の花」を追加し始めている。


27日

 庭がどんどん楽しくなってくるのだが、虫さんたちもたくさんやってくる。やわらかくて透き通るような瑞々しい葉にうっとりとしていると、中から油虫がニョコミョコ出てるくるし、「おとしぶみ」なんて洒落た名前のチビ虫が葉を刈り込んでいる。くつろぐ庭のはずが、心穏やかならず、つい "Go away!" と叫んでいる。

28日 山藤とナナホシテントウムシ

 青梅、あきるの、日の出の境界あたりを歩いた。山藤がとても見事で、ふと、あんな花が自宅の庭にあったらと浮気心の虫が騒ぐ。こうなると景色なんか視覚はとらえていても、脳は受け付けていない。細い尾根を歩きながら、心は我が家の庭に舞い戻っている。重苦しいカイズカイブキの上を縦横無人につるが這い回って紫の花房が下がっている。見事見事!御近所では藤のお家と噂になるだろう。
  こうなると、目は自然と足下に向かう。こぼれた種から生まれても枯れてしまいそうな幼い苗はないものか。そうすると、あるある、苗だらけ。ぽっぽと若葉を出している中心からにょっきりつるが伸びて、絡まるものを捜している。まるで生きているかのように、ゆらりゆらり。
  こうなるともういけない。想像している我が家の藤庭園は、フジダラケ〜エン。眠り姫ならぬピッピバアチャンが、花も終った固いつるの間から顔でも覗かせて御覧。御近所ではオババヤシキと評判になるだろう。百年の夢は一瞬にして覚めてしまった。
  正気に戻った目に、やわらかいオレンジの山ツツジが優しかった。この種類は、落葉樹の下ならかなりの木陰でも花を咲かせている。同じような色のツツジを他所のお宅で見かけるが、日向にあるとまるで違う育ち方をする。ひょろりと伸びて、花はびっしりでなく咲かせるほうが、この種類には合っている。若葉をたくさん出した高い木々の下で木漏れ日を受ける時、ちょっと褪せたようなオレンジの花がとても良い。ところどころに咲くこのツツジは、里山の景色にしっくり溶け込んでいた。

 それにしても、園芸種の藤は種を飛ばせて庭中に生えるなどということはないのだろうか。聞いた事がないから、きっとないのだろう。とすると、シダはどうなのだろう。我が家では、ヒメシダが気に入って生えてくると喜んでいた。だが、見る見る増えて、ところかまわず生えてきてしまった。木の根元やタマリュウの間からも。問題は、いらない所に生えると、根がしっかりしているのでなかなか抜けないこと。結局オモトも根こそぎ抜いて、やっとシダをはぎ取った。だから、ヒメシダを見つけると目の敵にして抜いている。胞子ができてそれが飛んだら、大変だから。でも、姿の美しいシダにお金を払って植える人がいる。園芸種は増えないのだろうか.....。

 休憩していると、ナナホシテントウムシを見つけた。そおっとすくってビニール袋に入れる。いつか読んだ天敵に関する本で、アブラムシを退治する方法として紹介されていたことを咄嗟に思い出したから。日本ではまだテントウムシの缶詰めは売られていないので、取ってきて庭に放つしかない。たった一匹を大事に持ち帰り、アブラムシの近くに放してあげようととしたのだが、アブラムシが見つからない!バラにもブッドレアにも、庭に出れば必ずどこかにいたのに、こんな時に限って見つからない!塀に絡まる蔦の新芽には必ずいるのだが、それでは逃げられてしまう。仕方ない、とりあえずブッドレアの葉に下ろしてあげることにした。まず手の中に入れる。元気に動き回ってくすぐったい。つぶさないように、そおっと葉の上に移そうとすると、いきなり羽を広げて飛び経った。羽を広げるとかなり大きい。みるみる高く飛んでいく。そして、すぐに見えなくなってしまった。風が強かったので、お隣に飛ばされちゃったのかもしれない。せっかく車に乗せて帰ってきたのに、てんとう虫の足にひもでもつけられたらいいのに。あ〜あ、無念!また捜そうっと。それにしても、我が家には、どうして菜食主義のてんとう虫ばかりがいるのでしょうか。正直な所、ナナホシテントウムシの実物を見たのは、初めてでした。


29日 "Welcome back, my ladybug!"

 見て見て!帰ってきた!

 例によって、グラノーラを食べながら朝の散歩をしていると、放ってあげたブッドレアの葉にいた。ほどんど動かずにいるかと思ったら、撮影の終了後に動きだした。葉の裏側にまわっているとき、葉にうどんこ病を見つけたので、挟みを取りにいっている一瞬の隙に、また見えなくなってしまった。でも、きっと私の庭のどこかにいる。可愛いんだ〜、後ろから見ても横から見ても。前からは、まだ遠慮があって見られないの。