庭日誌 April 前半|後半 最初のページに戻る戻る

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4月1日

 春、春、春。朝食を食べながら、もう庭に出ている。お行儀の悪い事に歩きながら食べている。そうしているうちに、その日の作業をすぐに見つけてしまう。

 今日は西側に目隠し用に植えたカイズカイブキ3本に目が止まった。ここは思いきった剪定をしたことがない。ちょっとのつもりでむしり始めたのが、やがて剪定鋏を持ち出しあっという間に2時間。持ち越した分は夕方脚立を出して処理をした。あとはコンポスターを抜いて、未熟な腐葉土をかき混ぜて入れ直す作業。乾燥しすぎた冬では落ち葉はちっとも腐敗していなかった。

 いつか購入した「まんま」という製品を混ぜた鉢の植物の生育がどうも良いようだ。大袋を使い切ったのでもうひと袋を購入。今年はこれを混ぜた土を使って、鉢植えで野菜を育ててみようと思っている。   

 夜になったらやたらとくしゃみがでる。カイズカイブキアレルギーがあるのだろうか?

 

4月3日

 毎日植え替えに忙しい。こうして一気に暖かくなると、1日早く植え替えればそれだけ早く植物が育ってくれる。まだまだグランドカバーが必要だし、庭の地面には空きがある。玄関脇のヤブランは昨年植変えているのだがもうびっしりになっている。新芽がたくさん出ているから今ある葉は早晩新しい葉と入れ代わるのだろう。ひと株をやっとのことで引き抜いたら4つに分けられた。根っこはオリズルランのように白い膨らみがある。育ち過ぎた根をちょっと切ってひと株を戻し、残りを別の所に植えてやる。

 今日はスパティフィラムの鉢をひっくりかえしてみたら、根がびっしりになっている。冬に取り入れなくてはならない鉢はもういらないのだが、かといってコンポストにポイは気が引ける。これからの季節、日当たりの悪い玄関口には涼し気でとてもよいから、他の日陰向き葉物と寄せ植えにしてみた。それからラズベリー、ユーホルビア(E. amygdaloides var. robbiae) も根がいっぱい。

 今年もやってしまった!お日様に当ててやりたくて室内に置いてあった植木を全部縁側に移動したら、...... そう葉焼けである!かわいそうに、ポトスもデンドロビウムもシミだらけ。プレクトランサスはなんだか葉が赤っぽくなってしまった。およよおよよ、余計な事をしては仕事を増やしている。

 ごちゃごちゃしている茂みに入っていって、草むしりをすると思わぬ発見がある。キチジョウソウを植えたマテバシイの木陰には、食い気に負けて潜り込ませたミョウガの新芽が出始めている。ドクダミもたくさん生えている。その合間にリシマキアが縫うように這いずり回っている。それぞれの生きる力が伝わってくるよう。「悪いけれど、ドクダミさんはいらないのよ。ごめんね」と言いながら、抜き難い芽を引き抜いた。これは群生するときれいで、数年前には裏庭一面を覆っていたことがある。今そこは、3つのコンポスターが占拠している。あいにくだが、今はドクダミを育てる空間はない。

 名前が出てこない、出てこない。昨年スラスラとでてきた名前が頭の奥の方に潜りこんでしまっている。おまけに新顔が加わっているのだから、ああ大変!

 夜になって、友達の所で元気をなくしている低木の応急処置をしていたら、トカゲが一緒に入っていた。そういえばナメクジも2匹捕獲している。活発になっているのは植物とPippiバアチャンだけではないのだ。

6日

 南花壇はチューリップが大きくバランスを崩している。ピンクが大きく開くと目もあてられない!

 右端のアーティチョークがそのうちもっと大きくなったらどうなるのだろうか。あまりきっちりしないこうした姿が好きなのだが、アサギリソウがパンジーを押しつぶしそうだし、小さなプスキニアはチューリップの根元に押されて斜に生えているし、みんなが可愛いと思うとちょっとした手間が欠かせない。

 今朝は、久しぶりで青梅の裏山を歩いた。数日前の突風で杉の下枝は容赦なくもぎとられ、自然の整頓がなされている。同じような弓形をした小枝が一面を覆っていた。倒れた木の下敷きになって瀕死の若木、私の力ではもちろん、大の男の力をもってしてもどうすることもできなかった。

 今はアセビの若葉が美しい。ピンクの馬酔木は赤い若芽を、白い馬酔木は若草色のをつける。面白い事に、木陰で花をつけられなかったところが美しい若葉をたくさんつけている。一本の木でも枯れた花の付いている所には、まだ葉がでていない。我が家のアセビはビッシリ花を付けたので2本ともまだ新葉を出していない。

 夕方、セキショウと、もうひと鉢のスパティフラムの鉢土を入れ替えてやる。やっとのことで鉢から引き抜くと、根が鉢の形になっていて土が見えない。底をたたいたり振ってみたりすると、ぱらぱらと土が中央からたくさん落ちてくる。何処に行ったのかと思っていた土は内部に圧縮されていた訳である。鉢変えの時にはできるだけ鉢土を乾かしておいてからにすると、作業がやりやすい。鉢物は毎年土を入れ替えてやらないといけないようだ。成長のはやい物はそれでも足らずに途中で大きめの鉢に植え変えてやらなくてはならないのかと心配するほど。さて、ほったらかしになっているのはどうしようか.......。

 カサブランカの太いりっぱな芽がにょっきりでている。キキョウも出てきた。枯れてしまったと思ってほじくり返してしまい、慌てて埋め戻したカラーが芽を出している。皆みんな"Welcome back!" 南花壇をいじっていたら、うっかりフリティラリアらしき茎を折ってしまった。今年は花を付けなかったか弱い茎だった。ごめんね。

 「くつろぎの庭」で、今日も私は暗くなるまで遊んだ。そろそろ椿が終わるので、枝透かしをしなくては.....。もう雨が降ってもいいよ!ちょっと休みたいもん!夜半過ぎに恵みの雨!

8日

 椿が一本咲き終わった。この椿を剪定するにはどうしても塀の外に脚立を持ち運ばなくてはならない。塀の下部の石組みは、安定するように傾斜しているので、脚立の上に乗って片足を塀の上に乗せるような格好をしないと届かない。人目に付かないうちにと、例によって手ぬぐいを首に巻いていざ出陣。が、朝の7時前後は出勤の時間とも重なる。急ぎ足で通り過ぎる人達が私を見上げて行く。恥ずかし いけれどそしらぬ顔で、とうとう届かないところはちょん切った!
 剪定を自分で始めたのは一昨年の春から。だから、まだ手をつけていない木がたくさんある。もっと大きくなあれと思っていたミカンは伸び過ぎてハナミズキを隠してしまっている。のこぎりを持ち出して、椅子に乗って背伸びをしたところでぶっつり切った。ツツジのオオムラサキも大きくなってほしいと剪定をしていなかったら、中心部の枝が絡まって変に枯れた枝を作っている。花が終わったら整理してあげよう。 木を大きくしたい時には少しづつ、枝ぶりをみながらにしないと、間延びのした形になってしまう。

 落ちた枝を拾っていれば、根元に目がいく。いらない草を取り、庭中に埋めてしまった日本スイセンを引き抜く。こうして、ひがな1日、庭に出たり入ったりして遊んだ。庭木と草花のページを更新しているので、写真を撮らなくてはならないのだが、小さな花は風に揺らいで撮り難い。


 若葉が出揃ってきているというのに、サルスベリ、エゾエノキはまだ枝だけ。クチナシは新芽の気配すらない。シャラの木も蕾みが固いので心配になり、側に行って観察すると、大丈夫、芽が開き始めている。小枝の先にカラカラになった実がいくつか付いているので、届くところのを取ってつぶしてみると、中から種がこぼれ落ちた。固い殻のへこみにひとつづつ入っている。この種をどうしよう?

 目を足下に向けると、芝生の中に赤いカタバミがたくさん生えている。もうだめだ〜、とても取り切れない!仕方なく、芝生の中に生える草用の薬剤を散布する。


10日

 朝窓を開けると、剪定したばかりの椿に付いている花がポンと目に入ってきた。いくつかの蕾みを避けて枝落としをしたので、それが咲いたのだろうが、どうしてこんなに新鮮に見えるのだろうか。

 視角というのは、つくづく面白いと思う。左の写真ではバックにある建物と我が家の椿が同じ鮮明さで写ってしまっているのだが、私の目にはこのバックはほとんど意識されていなかった。視覚のとらえた映像を、頭の中で調整して把握していることが良く分る。目の前にあっても見えなかったり、すぐ後ろにあっても気付かなかったりするのはこういうことなのだろう。

 日いちにちと庭が賑やかになってくる。青梅に向かうと新緑が眩しくて、心が浮き立ってくる。新芽の赤い紅葉を植えている家も多いが、私はやはり若草色がいい。


 右はハナミズキの下のシェードガーデンの端にあたる。ひょろひょろした水仙が咲いている。この花が終わったらここが寂しくなるので、細い茎の間にそおっとラグラスを植えた。

 ホトトギス、アスター、シラン、ハナトラノオは、まさにインベーターである。決してじか植をしてはいけないと思う。ところかまわず根を伸ばしては芽を出して猛烈な勢いで増え、しかも抜きにくいから。

 「増えて増えて仕方ないのよ」という友達のせりふがうらめしかったのはつい昨年の事。そんな思いをしてみたいと、不注意な自分を戒めている。さあてどうしようか。


14日

 ちまちまと、草を取ったりタイムを移動したりしているうちに、ハナトラノオがやはり気になって思いきって一掃、一部を鉢に移してそのまま埋め込んだ。群植するときれいなのだが、一挙に十倍にも増えるのでは、呑気に花を楽しんではいられない。やれやれ、これでひとつは解決。

 グレコマが咲き出した。葉は美しいし、花も爽やかで大好きなのだが、根付いてますます旺盛に繁殖している。十日も留守にしたら、きっと家中がグレコーマだらけになってしまうだろう。

 注文しておいたアメリカハナズオウが届いた。水苔に包まれているのをそおっと外して植え付けたが、大丈夫だろうか。ネットで検索して、大きく育った姿を写真で見る。秋までは、とりあえず鉢で育てるつもりだが、どこに植えようか。庭の中で枝を広げた美しい姿を想像しながら、歩き回る。足下はすっきりとしていて上の方で広がるので、西のカイズカの間に植えよう。次第にカイズカを切り詰めていいって、やわらかいアメリカハナズオウの葉に入れ代わってもらおう。春には花が咲き、赤い葉がでで、紅葉はまたまた美しいと言う。宝くじは夢を買うのだ、と誰かが言っていたけれど、私は木を買う度にたくさん夢を見る。毎日毎日矯めつすがめつ、若木を眺めては夢を膨らませている。