
ここは地域のボランティアや会員の協力によって運営維持されている園芸センターで、一般の旅行客が訪れることはまずないという。私も滞在していたB&Bの奥さんに勧められなかったら分からなかった。観光地でないから、当然交通も不便である。ヴィクトリアでバスを乗り継ぎ最寄りのバス停から20分程歩いた。
辿り着くと門が閉まっている。鹿が園内を荒らしてしまうためで、人間は自分で開けて入るようになっている。入ってすぐの事務所で入場料を払おうとすると、どうしてここの存在がわかったのかと聞かれた。それぼど地元の人以外がくることは珍しいのだろう。
でも、園内はすばらしい。ハーブ、乾燥を好む植物、ヘザーの庭、冬の庭、バラの庭などと、さまざまなテーマごとに庭が区分されている。湖畔沿いには何種類かの芝生を区切って植えてある。芝生に寝転ぶと、目の前の湖の向こう一面に緑が広がる。
そのすぐ近くにあったこの木。ああ、刈り込みをせずに伸びるに任せたこんな木が一本、庭の中央にあったら素敵だろうなあ。柳宗民氏がどこかで、西洋の庭は外に向かって開けているけれど、日本の庭はたいてい塀で囲われているので、当然造りかたがかわってくるのだ、というようなことを書かれていた。そう、その通りですねえ。
